書評「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」

「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」は、
先日上場を果たした株式会社ユーグレナ出雲社長による
起業から現在に至るまでのストーリーを描いた著書です。

「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」の感想

2012年12月20日、東証マザーズへの上場を果たした東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」の軌跡を、創業者の出雲充さんが書いた一冊「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」が同日、発売されましたので早速購入して読んでみました。

出雲氏は都内随一の進学校から現役で東大に進み、東京三菱銀行に入社するという絵に描いたようなエリート。
そんな誰もがうらやむ経歴を持つ出雲氏は1年で銀行を辞め、起業する事となります。
その事業は何とミドリムシでした。

彼とミドリムシとの出会い、そして起業への決意と上場までの「山あり谷あり」のストーリーを描いたこの著書は、とにかく感動の一言!信念を貫く事、仲間の大切さ、行動を起こす事の重要性など、本当に大切な要素がいくつも凝縮されているように感じました。

簡単にあらすじを書かせて頂きますと、

著者が高校時代に抱いた夢は、「将来は国際連合で働いて、世界から飢餓や貧困をなくしたい」というものでした。
ただ、バングラデシュに行って分かったのは、「食糧飢餓」問題は食糧が不足している訳では無く、栄養素の採れる食物が不足しているということ。著者は東大での生活で、こういった問題を解決出来る存在が「ミドリムシ」だという事に気づきます。

「植物と動物の両方の性質を持っており、両方の栄養素を作ることができるミドリムシならば、バングラデシュの飢餓問題を解決出来る。」

ただ、当時の研究ではミドリムシを培養することは至難の業であり、日本中の研究者が解決出来なかった問題でもありました。
この課題に挑むため、数多くの研究者を訪ね、パートナーを探し、銀行を退職して株式会社ユーグレナを立ち上げます。

苦労の甲斐あり、ミドリムシの大量培養に成功してさあここから、という時に起こったのが、当時の出資先でありオフィスを間借りしていたライブドアの強制捜査でした。ライブドア関連のビジネスという事だけで、多くの協力者や取引先が一斉に去っていき、いわれの無い誹謗中傷をうけることに。

社員に給料が払えず、倒産寸前の状態まで会社が傾きかけながら、マザーズ上場を果たす事となるその感動的なストーリーは、読んでいて心が震える様な気持ちさえ抱きました。

苦境に直面しながらも、どのようにして成功に導いたのかは、ぜひ本書を手に取っていただければと思います!

起業を目指している方、実現したい事があるけどなかなか行動に移せずにいる方は、特に勇気づけられる内容だと思います。


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